私が書いた「出版のススメ」を読んで、以前から自分でも本を出版したいという想いをずっと持っていらっしゃった宮下和美さんの、初めての著作の出版のお手伝いをさせていただきました。
現在AmazonのKindleストアからKindle版が販売されています。
(上の画像をクリックしていただきますと、amazonのストアにジャンプします)
来週にはペーパーバックも出版の運びとなっています。
筆者セントラル:宮下和美
https://www.amazon.co.jp/-/e/B079RDFW73
今回は、文章の編集、校正、Amazonに入稿するための電子版とペーパーバック版の原稿の作成、両方の表紙のデザイン、アカウントの作成、筆者セントラルと書籍紹介文の執筆までを行いました。
まずは著書の紹介です。
以下Amazon kindle ストアより引用
現在、農業を取り巻く様々な問題が取り沙汰されています。
中でも長年に渡る農薬や化学物質などの使用が引き起こしている環境問題や健康への影響などが懸念されていますが、著者の宮下和美氏は、自身が化学物質過敏症であり、みずから自給自足に近い、完全化学物質排除の農業を実践されています。
その理由や方法などを、本人の考え方や、可能な限りの推論を重ね、安全で健康な作物を作る方法を実践し、解説しています。
私たちは本当は知りながらも、スーパーなどで安い値段で売られている野菜や米を買って、それを食べて生活していますが、そのほとんどは農薬や化学肥料によって育てられ、虫も食べないような規格品です。そしてその農薬や化学物質がこれから私たちにどんな影響を与えるのか、はっきりしたことは誰にもわかりません。
本書では、農薬や化学物質を完全に排除しても作物を作れるということを、その理由と方法をわかりやすく解説し、本当に安全で健康な食を求める人々にとっての明るい未来を提示しています。
宮下和美氏が作るのは作物だけでなく、完全無農薬、有機肥料によって栽培した大豆での味噌づくりや、同じようにクリーンな農法で育てた米による日本酒造りなどにも挑戦し、安全なだけでなく、それは本当に健康に良く、しかも一般に売られているものとは明らかに違う、本当の美味しさを持っています。
本書は安全安心な農業のみならず、酵素玄米食についても解説しており、安全な玄米を美味しくいただく方法まで解説しています。
これから安全・安心な農業に取り組みたい人や、食の安全について関心のある方には、本当に役に立つ本になっています。
食は我々生き物として人間にとって、根源であり命そのものでもあります。そこから目をそらしてはいられません。
確かに除草剤や殺虫剤を使用すれば楽に作物は作れるでしょう。それだけ値段も安くできるでしょう。けれどもそれは安全と健康を犠牲にしているということを本書は教えてくれます。
実は著者の宮下和美氏が化学物質過敏症になったのは、まだ子供の頃、規制が緩かった時代に家の農作業で使われていた農薬の為だそうです。
本書は現在流通しているほとんどの食品や飲料を否定する内容です。なぜなら本当に化学物質が含まれていない食品など流通していないからです。
ある意味衝撃的な内容ですが、それが真実です。
本書によって、それぞれができることから変えていく。
そしてやがては世の中を変え、未来を変えていく。
これはそんな願いがこもった本なのです。紹介文:編集者 荒石 誠
自給自足のための栽培工学概論
目次
自給自足を始めよう
自給自足は、理論も自分で
子育てを控えた娘に贈る
植物と動物の違い
哺乳類と植生
稲作の起源
漢字からも開田の様子が
ロクデナシが教えること
年表と著書案内
イネの発芽
発芽生育理論
教科書が教えてくれること
生命とは
5-ALA アミノレブリン酸
酵素を知るべし
酵素の形とサイズの比較
葉緑素の働き
マグネシウムの還元
植物の成長
種の登熟
ここでも可逆変化
赤血球
生命の源はどこから何処へ
肥料論
EMなど酵素の培養
酵素玄米食
GABA ギャバ
スギナのによる防除と点滴
種の自家採種
化学物質の排除
除草剤
殺虫剤
展着剤
理論武装して戦わず
大豆の栽培
自然の味噌を造る
田毎の酒
あとがき
紹介文にも書きましたが、現在の農業の問題や、食の安全や健康の根本的な部分に切り込んだ内容です。
それも机上の空論や、単なる実験ではなく、農業の現場で何年もかけて実践と実験を行った結果、導き出した結論です。
当然、現在の農業の闇にも触れることですし、こうした内容は、普通の出版形態では出すことが難しいのではないでしょうか?
もしもわずかでも現在の農作物や食べ物に疑問を感じるのなら、是非ともご一読することをオススメします。
化学式などで解説した少し難しいところもありますが、美味しい自家製味噌の作り方や、酵素玄米の食べ方などの解説も載っていて、私もその効能が明らかだと思いますので、玄米食を始めました。
今回、初めて出版のお手伝いの仕事をしましたが、出版のススメを読んだだけで実際に出版まで行くには、たくさんのハードルがあるということを再確認しました。
そのハードルは、人によって高いものも低いものもあるかもしれませんが、いずれにしろハードルであることには変わらず、きっとそうだろうとは思っていましたが、やはり慣れていてわかった人間がやる方が費用以上に効率は高いということがわかりました。
私自身、最初の「破産のススメ」を出版した時は、かかりっきりでほぼ一ヶ月かかりましたが、これを普通に仕事をしている人がやるとしたら、最初の執筆から出版に至るまで、一体どれくらいの期間かかるのか? やはり大変なことだと思います。
今回、原稿をいただいてから、校正のたびにファイルを確認し合いながら、なんどもなんども原稿ファイルを更新しました。
私自身もそうだったのですが、書いた本人が校正をするというのはとても難しいことなのです。実際、破産のススメは、原稿を書くよりもはるかに校正の方が時間がかかりました。
それから、やはり原稿は書けても、表紙のデザインや、ワードでの文章と写真のレイアウトなどは、原稿を書くこととは別のスキルを必要としますし、拙いとはいえ、私のように一から十まで全部をやるというのはなかなか大変なことなのだと再認識しました。というのも、自分の本の時は自分で全部決めて、ダメでも「自分のものだからまあ良いか」と思えたのですが、それが人様の作品であれば、そんなに適当にやっつけるということはできませんから、今回は出版にいたるまでの間は、適度な緊張の中での仕事になりました。
今回の事で、著者も編集・出版も、個人がタッグを組んで世の中に著作を出して行くことができるということの証明になりました。
それぞれに役割分担がシステム化された(収益化も含めて)ものが従来の出版業界だと思いますが、それは収益を最優先にしている以上、世に出すものは売れる前提で、しかもアンタッチャブルなものは決して出せない(例えばスポンサーの存在など)のですが、個人が自由に書きたいことを書いて世の中に書籍の形で出せるというのは、単に収益ではなく、本当の意味で自由な思想や言動を発信できるということです。
確かにインターネットでのHPやSNSの普及で、言いたいことは言えるようになりましたが、従来の書籍という紙のメディアとは大きな隔たりがあったと思います。
宮下和美さんは、今後も本の出版を続けて行くということです。
私もそのお手伝いが出来ることを大変嬉しく思っています。
もしも、本を出版しようという想いを持たれている方がいらっしゃいましたら、どんな形にせよご相談に応じますので、お気軽にお声かけください。
宮下さん、初の出版おめでとうございます。