出版のススメ

『出版のススメ』 著者:荒石 誠

前作「破産のススメ」を出版する過程で、執筆から編集、校正、ファイルの変換などの作業、そして紙の本であるプリント・オンデマンドによる出版、出版後のプロモーションに至るまで、全てを一人で行った経験とノウハウを一冊の本にまとめました。 (荒石 誠)

<3つの特長>
1.著者の実体験による個人出版についての解説
2.個人でのセールスプロモーションの詳細
3.出版を目指す個人のマニュアルとして活用できる

【書籍詳細】
 書名:出版のススメ(Kindle版)
 著者:荒石 誠
 価格:250円(Kindle価格)
 体裁:電子書籍
 フォーマット: Kindle版
 ファイルサイズ: 183.0 KB
 販売: Amazon Services International, Inc.
 言語:日本語
 ASIN: B077B651P6
 発売日:2017年11月10日
 固定リンク:https://goo.gl/RtiWk1
 書名:出版のススメ(オンデマンド版)
 著者:荒石 誠 
 価格:1,296円(税込み)
 体裁:オンデマンド (ペーパーバック): 116ページ
 出版社: NextPublishing Authors Press
 ASIN: B077V5Q9M6
 発売日: 2017/12/6
 商品パッケージの寸法: 12.8 x 0.7 x 18.8 cm
 固定リンク:https://goo.gl/RtiWk1
 販売: Amazon Services International, Inc.
 (Kindle版とオンデマンド版では内容に若干の違いがございます)

  


「出版のススメ:はじめに」より抜粋 

はじめに

今年、平成二十九年三月、私は自身が経営していた会社と、私個人との同時破産を経験しました。そしてその破産の体験談として、書籍「破産のススメ」をアマゾン・キンドルストアから出版しました。

いきなり本を書いたのですが、実はそれまでにも趣味で文章は書いていて、本として書いたのは初めてでしたが、それまでにも漠然と出版ということは頭の隅にありました。
私もそうでしたが、趣味で文章を書いている人は、世の中にたくさんいると思います。だからと言って、それで大儲けしたいというよりも、自分の書いた本が出版されてこの世に出るということに夢を見る人はきっと多いのではないでしょうか?

「でもどうしたらいいのかわからない。」「お金かかるんだろうな。」
なんとなくそんな風に思っているんじゃないでしょうか?

確かに少し昔までは、本を出版するなら新人賞などに応募して入選するとか、出版社に持ち込むとか、さもなければ自費出版と言って、印刷・製本の費用を自分で出して本にするしか方法が無かったかもしれません。
ところが世の中に電子書籍というものが出てきました。
これは現在、基本的に無料で出版できます。
極端な話、自分のパソコンで原稿を書いて、アマゾンKDP(アマゾン・キンドル・ダイレクト・パブリッシング)というところでアカウントを取得してアップロードすれば、一円も払わずに、いきなり全世界に電子出版されます。

なんだか恐ろしいですね。

実は私も2~3年前にアカウントを取得済みだったのですが、なんだか恐ろしくてそのまま放置していたのでした。
それで今回はそのアカウントで電子書籍を出版することになったのですが、さらに恐ろしいことに、今ではその本が電子書籍のみならず、ちゃんとした紙の本としても出版できるようになっているのでした。普通に本屋さんに並ぶ書籍と違うのは、カバーと帯が別々ではなくて、一枚の表紙に印刷されたものになるのですが、ちょうど外国のペーパーバックのようなものだと思えばいいでしょう。それでも本は本。ちゃんと手に取って紙のページをめくって読める本です。
それは現代のインターネットやプリント・オンデマンドという、インフラが整ったから可能になった、新しい書籍の流通方法です。
アマゾンに本の注文が入ると、それがたとえ1冊でも、その都度印刷製本してお客さんに発送するシステムです。だから在庫の必要が無いし、全く無駄がありません。ですから、こちらも特に印刷代を請求されるわけでもなく、本が売れたら印刷製本などの経費を引いた残りが支払われるようになっています。
そんなわけで、電子出版でもプリント・オンデマンドによる紙の本でも、こちらはお金を払わずに出版することができるのです。実際に出版に関しては、私は一円もお金を支払っていません。

こうなると、文章を書いていて出版したい人は、すぐにでも出版できるインフラが整っているわけで、あとは実行に移すか移さないか、本人の気持ち次第ということです。
今回私は原稿を書くところから、編集、構成、校正作業に、出版のためのデータ作成、表紙の撮影とデザイン、出版のための手続きやデータのアップロード、その後独自ドメインaraishimakoto.comの取得から、レンタルサーバの契約と、ワードプレスによるオフィシャルサイトの構築から、プレスリリースの作成等のプロモーションまで全部自分で経験して(実は原稿を書き始めてから、全部を約二ヶ月でやりました。)いますが、一番大事なことは、はっきりしています。

「必ず出版する」と決めることです。

さて、この本(以下、本書の表現はこの本とする)では、私の出版の経験と体験を元に、実際の手順などについてまとめます。私の経験が元ですから、いわゆるハウツー本よりも、解説する範囲は狭くなりますが、その代わりに、経験したことについては少し深く掘り下げて書くことができるはずです。できるだけその時々の気持ちなども表現していきます。実は一番大事なことは、とにかく出版するという意思を実行に移して、前に進み続けることなんです。出版に関する情報や、具体的なファイルの作成方法などについては、この本ではあまり詳細には解説しません。というのも、書籍のデータを作成する方法はたくさんあって、具体的なデータの作成方法は、すでに本やインターネット上にたくさんあります。
この本は、なによりも出版するという意思を現実のものにした経験と体験をお伝えしようと思って書くことにしました。

ぜひあなたも、人生最初の自分の本を出版してください。