今日は、ある人と会ってお昼を食べてきました。
その方は凄腕のエンジニアなのですが、本人は「それが仕事だったし。」と非常に淡々としておられます。
しかしまあ会うたびに話が面白いので、全くもって時間が足りません。
知り合ってからまだ二ヶ月ほどですし、住まいも遠いのですが、もう5回ほどお会いしています。
所用があるその方を幕張まで送らせて頂いて(なにしろ話が面白いから、なるべく長い時間お話ししたいわけです。)その後家に帰って、朝なぜか夜が開ける前から起きていたので、少し仮眠してから、作業しました。
今日の作業は、プリント・オンデマンドのための書籍のPDFデータ作りです。
プリント・オンデマンドってなに? という疑問はごもっともなので、簡単に説明しますと、従来は、本を印刷するというのは、出版社が100冊とか1000冊とかまとめて印刷していたわけです。
100冊では元が取れないので、最低一万部は売れないと・・・なんて話も聞きますが、プリント・オンデマンドというのは、注文が入ってから1冊づつ刷るのです。
刷るというよりは、出来のいいコピー機と簡易製本機の組み合わせのようですが、それでも1冊から本ができるというのはすごいと思います。
普通の本と違うのは、本にカバーと帯がつかなくて、ちょうど海外のペーパーバックみたいに、全部表紙に印刷してある感じです。まだ手に取ってないので、どの程度の違いかはわかりませんが、あまり遜色がない(印刷する業者や元になるデータにもよるみたいですが・・・)ようです。
あらかじめ印刷に必要なデータをアップロードしておいて、Amazonに注文が入ると、1冊単位で印刷して出荷してくれるのですね。
ちょっと前なら自費出版しようと思うと、数十万円支出した上に、まったく売れないのが当たり前でしたが、今は必要以上に刷らなくていいわけですから、在庫の心配もいらないし、初期費用もほとんどかかりません。
なので、その為のデータを作っていたのです。
電子書籍は、それを見るディバイスによって、文字の大きさや、ページあたりの文字数や行数が動的に変わるのですが、紙に刷るとなると、厳格にサイズや文字数やページ数や目次などを作らなければいけません。
これがまあ、また結構手間のかかる仕事でした。(何度もやり直す羽目に…)
表紙のデータも、紙の本だと当然ながら表と裏と背表紙が必要なわけで、これの作成もすったもんだしながら、なんとか先ほどアップロードしました。
間に合えば、電子書籍の出版日には、プリント・オンデマンドで、紙の書籍も注文できるようになります。
あとはISBNコード(お店で本を売る場合に必要な書籍に個別のコード)の取得なんですが、Amazonで販売する分には無くても支障はないようです。(ちなみに三万四千円ほどかかるようです。)
ただ少量生産ですから、作りが簡素な割には、やはりコストは高くつくようで、一応私の本で千二百円くらいかなぁ? と思ってはいるのですが、儲かるわけではないんです。ほとんど印刷代とかですね。
それでもやはり、自分の書いた本が、ちゃんと手に取れる本の形になるのは、ちょっとしたロマンですから頑張ってみたのですが、さてさて、どうなることやら。
というより、このタイトルの本しかないという状況を早く脱したいと思う今日この頃です。