私には一回り上の従姉妹のお姉さんがいて、昔はよく会うたびに言われました。
「あなた幼稚園の時に、ねえねえ、宇宙ってなに? なんて聞くから私困っちゃったわよぉ。」
どうやら私はうんと小さな頃から空と宇宙に興味があったようです。
それから時は流れて、時々思っていたこと。
「いつか満天の星空が見たいなぁ。天の川ってどんな風に見えるんだろう?」
ずっと東京に住んでいて、夜も明るく空気の汚れている空に天の川を見ることはできませんでした。
けれども昨日ふと気がつきました。
時々は空を見上げて、天の川は見られなくても、綺麗な青空はたくさん見ていたことに。
東京でも本当に綺麗な青空が広がっている時があります。
自分が撮った写真には、そんな青空がたくさん写っていました。
満天の星空を見た記憶は無くても、空を見上げることは忘れていなかった。
それに気がついたら、少し嬉しくなりました。
このサイトのTOPに貼った青空の写真も、私が4年ほど前に撮った写真です。
実はよく見るとその写真は青空に虹がかかっていて、その時それに気がついて撮影したのです。
いつもいつも空を気にしているわけではありませんが、ふとした時に見上げると、そこに大きな青空が広がっていることに時々気がつきます。
東京地方裁判所で債権者集会があった帰りに、日比谷公園で休んだ時もそうでした。
ふっと息をついて、見上げると目に鮮やかな青が飛び込んできて、本当にその瞬間まで綺麗な青空が広がっていることに気がつかなかったのです。
そのくらい心に余裕がなかったのでしょう。
「破産のススメ」の表紙に青空を選んだのは、希望を無くしていた時にも綺麗な青空が広がっているのを見ると、なぜか生きる希望が浮かんで、この本を読む人にも希望を感じてもらえたらとの想いからです。
今日も綺麗な秋の青空が広がっています。